親離れできていない自分を省みる これまでの歩み⑦

自分と親との関係性

「アダルトチルドレン」や「インナーチャイルド」と呼ばれる人たちがいます。

親の存在、特に母親との関わり合いは子供にとって大変に大きな影響をもたらすと私自身が体験してきたことを思い出してもそう思います。
なんだ、親のせいにして逃げるのか!という人はおそらくいい親に育てられた人たちでしょう。

健全に育たなかった自尊心や自分に対する自信。価値。これらを奪い去るのは他ならない母親だと私は感じています。
では、そのように育ったからもう何も打つ手はないのか?というとそうではないとも思います。私たちは大人になったのだから、自分の力でそれを乗り越えることができる。そうも思うのです。

アダルトチルドレンとは

家庭内でのトラウマで心に傷を抱えたまま大人になってしまった人のことを言います。機能不全の家庭で育つと親に気に入られなければ生きていけなという思いが強くなり、大人になっても自分の意思ではなく、気に入られるための行動を取ってしまい自分自身を苦しめてしまいます。

インナーチャイルドとは

子供の頃、なんらかの影響でありのままの自分で生きられなかった人の感情を子供時代の自分自身に投影した偶像、イメージのことを言います。子供のころに親の愛情をたっぷり受けてのびのびとやりたい事をやり、考えた通りの行動をして過ごした子供のイメージをワンダーチャイルドと呼び、逆に自分の感情を押し殺して親の顔色を伺いながら親の望むように行動していた子供のことをインナーチャイルドと呼ぶのです。

アダルトチルドレンと呼ばれる人の子供時代の偶像はインナーチャイルドであり、自分の感情や思ったこと、やりたい事を押さえ込んで成長してしまうため、たとえ親から離れて暮らしていても自分を信じられなかったり、自分の行動に自信が持てなかったり、社会に出てからの人間関係の問題を多く抱え、生きづらさを感じながら生きていくことになります。

どうして自尊心や自信が育たない子供になるのか


毒親という言葉をよく耳にするようになりました。アルコール依存症や虐待をする親。育児を放棄し自分のことしか考えられないネグレスト。私自身はそれほど毒があるというほど強烈な親に育てられたわけではありません。ですからもし、もっとひどい親に育てられていたなら…心の傷を癒すのにかなりの時間を要しただろうなと思います。

しかし、暴力を振るわれたり、ネグレストをされたり、そんな強烈な体験だけが子供の心を狂わすわけではありません。目に見えない言葉や態度での暴力もあります。

長い間、自分が自立して稼ぐなり嫁ぐなりして親元を離れるまでの親に世話になっている期間に、永遠と繰り返された母親の言動は子供の将来を大きく変えることになります。

子供を認めない親

子供が頑張ってしていることや、努力を全く認めずに「そんなことをして何になるの?」「もっと実のあることをしなさい」「あなたに出来る訳がない」と常に子供を否定し続ける親は子供の自尊心や自己肯定感を損なわせます。子供はやがて自信を無くし、私は何をやっても認められないと思うようになり、どうしても承認欲求の塊のような人格を形成しがちです。

子供に依存・支配する親

子供のことを責めたり貶し(けなし)たりして自尊心を挫き、私が居ないと生きていけないでしょうと共依存を強要し、やってあげる親と反発したくてもできない子供の図が出来上がます。いつしか子供を支配し自分の言いなりにして振り回してしまう親は、子供にはキツイことを言うのに「私はあなたがいないと生きていけない」というような弱々しい一面を子供に見せることで、離れようとする子供に罪悪感を抱かせて大人になっても支配をし続けたりもします。

そうすると、子供は自分を責め続ける人格になります。抜け出せないジレンマで自分自身を失う人もいます。自分が何を考えて、何に喜びを覚えて何に悔しがり、悲しむのか。そういうことすら親に奪われてしまうと自分という殻を着た何物でもない自分に怯えて過ごす、もしくは自分自身への愛着が度を越えてしまう愛着障害を引き起こしたりしてしまいます。

親の無自覚


親にはそのつもりがないという場合もあります。心配だった、躾だったという自分の思いを尊重した子育て。
そもそも親は自分の親にされたことしか出来ないという法則があります。
子育ては他の人のやることを見ながらするということができないので、自分の独学でのやり方をするのが普通だし、子育てとはそういうものであったりします。

しかし、自分のことを大切に考えてくれない親に育てられた人はその育て方しか知りません。自分が辛くて、そのことについて調べたり勉強したりして、自分は子供に同じ思いをさせたくないと気付いた親であれば、自分が子育てをしていく中でどう子供と接することがいいのかを考えながら接するでしょうが、特に何も考えずに苦しみながらも同じことを繰り返してしまう親も多いことと思います。

私自身もそういう鎖の中にいます。
親は子供の事よりも自分の承認余裕のために動くことの方が圧倒的に上回っていました。うわべではあなたのためにと言っていましたが、それよくよく考えてみて、自分のためだよね?という事柄が非常に多かったです。あなたのためにお金を稼いできているのだから、私をいたわるのが当然でしょう。洗濯や洗い物、ほとんどの家事は子供がするものだと良いように自分の中で置き換えて変換して、やっていないと怒られました。(理不尽な気持ちでしたがやらなければ怒られるものだと認識した私は「やってあげている」というところまで気持ちを持ってきて抵抗していました。)

だから私はなるべく家事は自分でしようと思っているのです。しかし、どうしても自分のことばかりをしてしまいます。子供よりも自分が認められることを選んでしまう自分がいます。家事は二の次になります。家事をして家族が過ごしやすいように環境を整えるということを知らないからです。家事ってやらされる嫌な事なんですよね。だからやりたくないになる。

また、親がやっていたことと同じことをやってしまっている自分もいます。子供のためと言い、好きな縫い物で子供の服を縫ってあげる。これって自分の楽しみのため、だよね。

これから生きていくうえで


インナーチャイルドを抱えたまま大人になってもそれを手放せずに自分を信じられず、日々の生活に困っている人はこの国にはたくさんいるのではないでしょうか。

だからって母親を責めてないで…

親とは違う人格を生きるんだという強い望み。これが必要だと思います。
辛い経験をした。なのに親から離れられないのもインナーチャイルドであったりします。それはインナーチャイルド特有の共依存にあるからです。支配する親と、支配されているということを逆手にとってその親を支配しようとする子供の終わりのない戦いにも関係します。

親を頼って生きない。親を恨みながら生きない。

母親ばかり責めて、だから私ってこんなんなんだわ!と開き直って生きていてもどうにもなりません。子供を育てるという機会がやってきたのなら、親の辛さを想像して、噛みしめて、「あーお母さんも大変だったんだね」「悩んで結果的にああいうことになってしまったけれど、私はあんな風に生きなくても生きていけるんだ」と強く自分に言い聞かせることが永遠と続いていく鎖の威力を弱めることに繋がっていくのだと思います。

認めて、許して、一歩前に

どんなに気を付けていても、ふとした時に「あっ私、親と同じことを子供にしている!」と気付くことはたくさんあります。そんな自分を責めずに生きようと思っています。この呪縛のような鎖はすぐには解けないのです。ほんの少しでも子供に辛い思いをさせたくないと思う気持ちが一番大事です。私は気付いたのだから、これから代々子供達にはこういう思いをさせないと思えばいいのだろうと思います。

ことさらに子供にやってしまうことについて自分を責めない。あー私がそういう風に育ったから仕方ないんだね、それ以外を知らないんだね私、と認めて、自分を許し、こうするよりもこうした方がいいんじゃないかということを一つずつ子供にしてあげる。構ってあげる。自分のために子供の自信を削ぐようなことを言ったり、したりしない。子供を信じる。

難しいことだけれど、一歩ずつできたらいいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です